CW Decoderの仕組みについて、5回に分けて説明します。
[1] 基本的な仕組み
デコーダの機能は、KeyのOn/Off信号を文字に変換(デコード)するものです。
従来のデコーダの仕組み
従来のデコーダの信号処理は、
- アナログフィルタでCWトーンの選択
- ADC変換後の信号の強さでOn/Off判定
というものです。
この仕組みは、
● アナログフィルタですので、信号の選択度が良くない、
● フィルタの周波数が(半)固定なので、そのフィルタ周波数に合わせてチューニングする(ゼロインする)必要がある
● 同様に、相手もゼロインしてこないとデコードできない
● ノイズ処理が無い
といった問題があり、実用的な性能を実現できないでいました。
また、表示装置が小さく(モノクロLCD 20文字x2行など)、使い勝手もいま一つでした。
本機の仕組み
CW Decoderの信号処理は、デジタル化しています。
- FFT計算で20Hz幅のオーディオ・スペクトラムに分解 (選択度が高い)
- デジタルデータに対してノイズ処理
- 周波数別に分解された信号の中から、一番強い信号(注目周波数)を自動で選択
周波数のチューニング作業は不要。相手局も解析周波数の範囲内であれば、どこでも正確にデコードできる - 注目周波数だけを使用してOn/Off判定するので、ノイズにも非常に強くなった
このように、信号処理部分をデジタル化したことにより大幅に性能が向上し、解読率はPCのアプリと同等レベルになりました。
さらに、表示装置もタッチパネル付きカラーLCDを採用し、操作性、カラーグラフィックによる視認性も大きく向上しています。
具体的な信号処理の内容は、次回で説明します。


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